一年前の海水浴

一年前タイへ行った。学生時代の友人(タイ人)が結婚パーティーを開くということで、数名の友人たちと現地集合現地解散で参列した。

完璧に見知った人か、完璧に見知らぬ人しかいない天国のような時間の流れるビーチリゾート地で、恥よりも好奇心が勝った結果、取ってつけた格好で海水浴を楽しんだ思い出が今もまぶたの奥できらきらとしている。

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自分の枠組みを自分で決めてしまいがちでいけないね。もっと幅を持たせてあげていいし、柄ではないと見送ったり食わず嫌いをしていたら、その内きっと窒息するし自家発電が出来なくなる。

もっと素直になろう、と海水の上に寝転びながら思った。塩水が鼻に入るのが痛くて面白かった。とにかく心底楽しくて笑った。

 

コロナの気配が色濃く漂ってきたギリギリのタイミングで行けて良かった。行って良かったのかどうか帰ってきてからも悩んだけど、この一年で悪い知らせを聞かずに済んだので胸を撫でおろした。

学生時代は毎日顔を合わせて一緒に過ごした人たちだけど、こんなふうに海外で集まるとは思いもよらなかったな。

結婚パーティー前夜に、ひと部屋に集まってだらだらとお酒を飲み、映画やアニメや漫画や洋服や人生について流れるように話し続け、笑える話や笑えない話を程よい分量で混ぜ合わせながら、でもやっぱり笑っちゃう時間を久しぶりに持てたことが嬉しくて楽しくて、またそんな時間を持ちたいねーって、みんな自然と口にしていた。それがとっても難しいことだと分かっているから。分かっていても口に出して意思表示をせずにはいられない空気がとても良かった。願うことは美しい。叶えられなくても叶ってもどちらにせよ美しい。

 

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暑いのは苦手だけど、アルコールを飲んでも飲んでも汗になって蒸発していくのが唯一最高。

進撃のシロタエギク

12月半ばに買ったシロタエギクが今もピンピンしていて、よく見たら根っこが生えてきていた。生命活動をしている!切花って、死んだ花だと思っていたから嬉しい。

(花と死の漢字が似ているし、似ていることに納得がいく。)

 

キーマカレーを煮込むからコンロの横に座ってときどきかき混ぜながら「進撃の巨人」を観ていた。原作が完結すると聞いたので、アニメを再鑑賞しようかと昨日から何気なく見始めたら一気見し続けている。シーズン1は観ていたし、原作もアニメ35話あたりまでは読んでいたから流し見にぴったりちょうどよい。阿鼻叫喚が基本の物語と、ことこと煮込む系の料理は相性がいいと個人的には思っている。

アニメが放映されたばかりの頃、友人たちと集まれば誰か一人は必ず奇行種のモノマネをしていたのを思い出す。一人、ずば抜けて上手な人がいた。その人は美術の先生をしている人だったと思う。友人の近所に住んでいる人で、何度か一緒に飲んだ。飄々としたユーモアとひりひりと研ぎ澄まされた言葉が同居する人だった。名前は覚えていない。今もどこかで作品を作って飲んだくれて笑っているんだろうか。

 

キーマカレーを煮込みながら部屋を見渡していたら、すとんと納得した。納得。これは納得という感覚、またの名を満足という実感。

おしゃべりが過ぎる

ぼんやりとした不安が、じっくり蓄積されて圧迫してくると真っ直ぐが分からなくなる。SNSに過干渉気味になる。スマホを触り過ぎて腱鞘炎になるんじゃないか。でも手離せない気持ち。不安を和らげるために別の不安を覆い被せて鎮火してる。

昨日、出勤前にふと絵が描きたくなった。珍しくテキパキと準備を整えて時間に余裕もあったし、久しぶりにクロッキー帳を出して簡単に友人について書いた。

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大したことではなかったけど、圧迫されていた背骨のあたりから、体内に渦巻いていたものが少しだけプシューッと抜けていった。さっぱりした感覚がある。これを息抜きっていうのだなあ〜!発見。受動的になり過ぎて、自分の動かし方を忘れていたみたい。何もかも拙くて嫌になっちゃうけど、料理やお菓子作りだけでなく他にも描いたり作ったりしていこう。していきたいと思った、自発的に。

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落書きメモも、人から褒めてもらえるととっても嬉しい。わたしも良いな〜素敵だな〜って思ったことは、どんどんその人に対して口にしていきたい。